コードのしくみ
初心者の方は、ポピュラーソングをコード譜を見て弾こと思っても、まず「コードを覚えるのが大変!」
と思われるのではないでしょうか?
確かにいきなりコード一覧表などを見て、自力で曲に当てはめようとすると、すごく大変そうに思えますね…
しかしコードは和音の響きを記号で表しているものですから、それぞれのコードの持つイメージやキャラクターを捉えると、
とても面白くなりますよ。また初心者の方も、丸暗記するよりも理論で考えることが出来た方が、結果上達が早いと思うの
で、理論的に考えることをオススメします。
今日は基本的なコードの仕組みについてお話したいと思います。
まずコードを弾くにあたり覚えなくてはならないのは、音名です。
コードでの音名は英語を使います。
皆さんが良くご存知のドレミファソラシドは、実はイタリア語なのです。
また、ハ長調や、イ短調などに使うハニホヘトイロハは、日本語なのです。
そして英語では C D E F G A B C となります。
シャープやフラットは、右に書きます。 ( 例 C# B♭)
さて、音名が分かったところで、実際にコードについての説明に入りましょう。
コードの一番左側に書いてある、音名がありますね。これはルート(根音)を表します。
C7 だったら、ルートC(ド)ということになります。
ルートとは、日本語で根音と言い、文字どうり根っこになる音です。様々な種類のコードがありますが、すべてこのルートと
の距離によって種類が変わると考えて下さい。
さて、そのコードの種類ですが、基本的には次の10種類を覚えられると大体の曲は対応出来ます。
メジャー・コード(C)
マイナー・コード(Cm)
メジャーセブンス・コード(CM7)
セブンス・コード(C7)
マイナーセブンス・コード(Cm7)
マイナーメジャー・セブンス(CmM7)
ディミニッシュ・コード(Cdim)
オーギュメント・コード(Caug)
サスフォー・コード(Csus4)
マイナーセブンス・フラットファイブ・コード(Cm7♭5)
※括弧内の代表例はすべてルートがC音になっています。
まずは基本のCから実際に弾いて、響きを聴いてみてください。
押さえる音は、C E G (ド ミ ソ)です。
……どんな響きだと感じますか?
次にCmを弾いてみましょう。
押さえる音は、C E♭ G (ド ミ♭ ソ)です。
……..今度はどんな響きだと感じましたか?
おそらく C の方では、明るいとか、元気なかんじ!など、ポジティブな感想をお持ちになったのではないでしょうか?そ
れが C というコードが持つ、キャラクターです。一方 Cm は、暗いとか、悲しいなどネガティブな感想をお持ちになっ
たのではないでしょうか?
今、自分自身で弾いてみて感じた気持ちが最初は大切です。その調子で全てのコードを弾いてみましょう。それぞれのコード
に違ったイメージを持てるはずです。
ではコードのイメージが掴めたところで、今度は理論的にコードを分析してみましょう。
先程も少し触れた様に、コードの種類はルートからの距離で決まります。
メジャーコード(コードC)では、ルートの C に対して、長三度上の E 、お次は E から短三度上の、 G というこ
とになります。
「え、その長三度とか短三度って何!?」ということになりますね。
これは音楽理論的に話し始めると長くなるので、
長三度はド① ド#② レ③ レ#④ ミ⑤と数えて行って、5番目の音という認識をして下さい。
短三度はミ① ファ② ファ#③ ソ④と数えて行って、4番目の音ということになります。
同じようにマイナーコード(Cm)で考えてみると、ルートCに対して短三度上の E♭ 、 E♭に対して、長三度上の、G
ということになります。先程と同じように短三度と、長三度も数えてみてください。
……ちょうど当てはまりましたね?
この長三度、と短三度…などが、コードをつくる音と音の距離をはかる道具になる訳です。
他のコードの種類や、別のルートでも同じように考えられますよ!!