練習をしない生徒へのオススメのレッスン方法

ピアノ教室にありがちな悩みの一つに生徒が全然練習してこない・・・というのがあると思います。

「なぜ自主的に習いに来ているはずなのに練習をしてこないの?」

それは、生徒たちがピアノを習い始めるきっかけが一つの要因と言えます。

そうなんです。ピアノ教室というのは、小学生に上がる前の3,4歳ごろから始める子が多いですが、それは本人たちの意思ではなく、ほとんどが親の意思で習い始めるんです。

ですから、なかなか練習したがらない子が出てくるのも仕方がないと言っては仕方がないのです。

でもだからと言ってすぐ諦める必要はありません!!

今回は練習したがらない生徒たちにレッスンで実践したい3つの方法を紹介していきたいと思います♪

「練習したい!」「練習してみよっかな・・・」と思ってもらえるように頑張りましょう★

Contents

1.好きな曲に挑戦させる

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そもそも日々の地道な教則本での練習は、いつか弾きたい曲に挑戦できるスキルを身につけるためであったり、挑戦できる曲の幅を広げるための、まぁ修行みたいなものな訳ですが、これはその逆の発想になります。

つまり、練習をする目的を失ってる子には、練習する目的をつくってあげましょう!!ということです★

今の時代はあらゆる曲の楽譜が簡単に手に入れることが出来ます。

ネットプリントなどだと、低価格で弾きたい曲だけを簡単にコンビニのコピー機で印刷することが出来ます。

ですから、その生徒に弾いてみたい曲を尋ね、その生徒の実力で弾けるレベルの楽譜を探してあげましょう。

どんなに練習が苦手な子でも、弾きたい曲を前にすると俄然やる気を出す子もいます。エンジンがかかるのが遅い子でも、徐々に練習をするようになります。

そして時間をかけても一曲をきちんと弾けるようになると、僅かでも自信が芽生えますし、ようやく「習わされていた」から、「習いたい」に気持ちが前向きになることもあります。

ですから教則本が苦手な生徒には、頭ごなしに教則本を続けさせるよりも、好きな曲を与えてみるのはおススメです。

ディズニーの曲は慎重に選曲

女の子たちに圧倒的な人気があるのがディズニーです。

ですから「ディズニーの曲をやりたい!」という子は沢山います。しかしディズニーの曲はちょっと慎重に選ばなければなりません。

初期の教則本は手の配置をほとんど変えなくても弾けるようにできています。一方ディズニーの曲というのは、手の配置が非常に不規則に変化するので、一見簡単そうな譜面も生徒にとっては弾きにくさ満点だったりします。

ですから生徒が初心者の場合は、かなりやさしい楽譜を選ぶことをおススメいたします。

ある程度楽譜に慣れていて、指番号もきちんと守れる生徒でしたら、少し難しい楽譜でも大丈夫です。

弾きたい曲→教則本+弾きたい曲

前にも書きましたが、弾きたい曲を弾けるようになると、生徒は少なからず自信がつきます。

自信を持たせることに成功したら、次に挑戦したい曲を探し、そのために必要な練習として、教則本を復活させましょう。

ずっと好きな曲の梯子で上達できるわけではありません。

どんな曲を弾くにも基礎力が必要になりますし、楽譜を読む力「譜読力」をつけないと、1曲1曲を弾くのにとても時間がかかってしまいます。

ですから、教則本は少しずつとも続けましょう。

無理に弾かせないでコミュニケーションを大事にする

体験レッスン

弾きたくない子に無理に弾かせるほど逆効果なことはありません。

だからと言って、「やめさせる」というのはピアノ講師として逃げでしょう。

今の時代は物と情報で溢れています。

子供たちにとっては贅沢な時代に生まれたとも捉えられますが、私は贅沢な分、難しい時代でもあると思います。

Hungry精神は、裕福なところからは生まれないからです。

そして現在の時代は、裕福すぎていますよね。

遊ぶもの一つにしろ、なんでもある時代です。代表的なのがゲームですね。極端な話、練習をさせるということは、

「ゲームよりもピアノの練習をさせる。」ということでもあります。

それって物凄いことだと思いませんか?

極端すぎる話かもしれませんが・・・(-“-)💦

でも現在(いま)の子供たちのスタートラインがそこなんです。

たとえば、私たちが子供時代にも今と同じように優れたゲームが溢れていたら、今の自分たちと違う状況だったかもしれません。

そう考えると、あまり練習して来ないからって、すぐ諦めたり、やめさせるのはピアノ講師として不足していると思います。

それなら、時間がかかってもピアノを通じてクラシックの世界、音楽の世界の魅力を伝えることが私たちの役目なのではないかと思います。

先生と生徒での連弾

コミュニケーションの延長として、オススメなのが連弾です。

一人で弾いたり、練習するのはできなくても、連弾(セッション)となると、意味合いが変わってきます。

とても簡単な曲でも、連弾すると豪華に聞こえますから、演奏する楽しさも2倍になります。

このようにして、ピアノの練習をしない生徒がいても、それは仕方ないとして考え方を改め、ピアノを弾く喜びを味合わせてあげることが、第一であり、またその後のその生徒の成長のカギになります。

先生方、お互い工夫しながら頑張って参りましょう♪